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南の島のネコグチ Miss Kittenmouth Woke and Smelt the Clouds

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2010年 05月 14日

『守られている人ほど、無関心。それが人権問題です。』

茨城県牛久の強制収容所で、またハンガーストライキが起こっている。
参加している人数は話によってまちまちだが、30人から90人だとか。
イラン、スリランカ、パキスタン、ビルマ、ウガンダ、ネパール、中国、トルコなど様々な国から様々なストーリーを背負って日本に来て、様々な理由で収容されている人たちが、劣悪な収容所環境を変えてもらうために抗議している。

今日で五日目。

すでに21歳のクルド系トルコ人男性が身体的、精神的にやばくなってるらしい。
水しか飲まず、動かずに床の上に丸まってしまって、話しかけても答えない。
収容所職員が4人がかりで手足を持ち上げ、ぶらさげるような状態で彼を独房に移していったとか。
電話で教えてくれたパキスタン人の男性は、流暢な日本語で(あたしよりも日本生活長い可能性あり)
「ありえないよ、車いすもストレッチャーもそこにあるのに、乱暴な運び方だった」と言った。

自由に太陽の光にも外の風にもあたれない、体を動かせない、家族に会えない、いつまでここにいなきゃいけないのか分からない、自分の明日が見えない、何も罪を犯してないのに難民として認めてほしいのに牢屋に閉じ込められ、持病が悪化しても不眠症になっても体中の骨が痛くてたまらなくてもストレスで胃潰瘍になっても、医者に診てもらうのに1カ月待って、ようやく診てもらったら精神安定剤と痛み止めもらって終わり。人間として扱われない日々が何カ月も何年も続いたとしたら、

あなたは狂わずにいられますか?

これは全部、ラブ&ピースが大好きな日本国内で起きている事です。

今回のハンスト事件について、あたしよりももっとeloquentlyに書き上げてらっしゃる池田香代子さんのブログに勝手にリンク。
もしも世界が100人の村だったらを書いた人のブログです

来週、あたしはボランティアとして参加している団体の一員として、牛久収容所に面会に行く。
個人としてではなく、一応某団体代表として行くので、自分の言動にも気をつけなければならない。
「ハンスト頑張ってね~!」とか無責任な事言えないし。
面会室のガラスの向こう側とこっち側の間に漂う、

責任とか希望とか不安とか絶望とか
諦めとか嘆きとか怒りとか、そしてまた希望とかが

痛いぐらいに感じます。

だからこそやりがいを感じるお仕事なんだけど。

いつもの事ですが、仕事のためにこのハンストに関するニュースを集める間、でーきーるーだーけ2ちゃんスレッド等は見ないようにしたよ。。。
『守られている人ほど、無関心』って、本当だね。



ロダンの余談。

今夜これを書きながら、自分の文章の書き方って、たまに久美沙織の小説に影響されているのかもしれないと、ふと。
所詮は自惚れだけなのかもしれぬのだが。
小学生の頃、コバルト文庫シリーズ、知り合いのお姉さんから段ボール箱いっぱいに届いたんだよな、はるばるニュージーランドまで。むさぶるように何回も読みかえしてた。あの頃は学校の机の中に常に2,3冊は常備しているほど本の虫だった。
うぅーっ、何年ぶりにコバルト文庫が読み返したくなってきた。ブックオフ行こ。

人類はいくつになっても、むかしを振り返るのが好きなのだ。

by a_pipsqueak | 2010-05-14 01:42


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